全身麻酔についての説明今から全身麻酔について説明していきます。 ※再生速度は、わかりやすいように調整してください。 手術前の準備手術が決まったら、指示を守り、体調に気をつけて過ごしてください。 手術前日の夕食は通常通り食べることができますが、それ以降は食事禁止となります。 水分摂取については条件付きで許可される場合があります。 当日の流れ手術当日、手術室に案内されます。 ベッドに横になった後、心電図、血圧計、酸素モニターが装着され、点滴がない場合はここで確保されます。 準備が整うと、酸素マスクが顔に当てられます。 「これから眠くなります」と声をかけられたあと、点滴から眠り薬が入って眠ってしまいます。 ここから先は意識がありません。 気管挿管とその影響眠った後、麻酔科医が喉頭鏡という金属の器具を使って、喉の奥に管を挿入します。 この管は人工呼吸器とつながり、手術中の呼吸をサポートします。 この操作の際、喉頭鏡が歯や唇に接触し、損傷することがあります。 ただし、防護用のマウスピースを使用してリスクを軽減できます。 また、鼻から管を通す手術では、鼻血が出ることもあります。 全身麻酔のリスクと合併症非常に稀ではありますが、以下のような合併症が報告されています:
これらをすべて含めた全身麻酔による死亡率は、25万人に1人とされています。 合併症への対応これらのリスクに対しては、薬物・医療器具・専門医の連携によって対応します。 出血が多い場合は、輸血が必要となることもあります。 状態が不安定な場合や新たな疾患が出現した場合には、集中治療室(ICU)に移動することもあります。 その他の緊急事態にも、救命と合併症予防のために、あらゆる手段で対応します。 術後の状態と注意点手術が終わると、多くの場合、手術室で管を抜き、ある程度麻酔が覚めた状態で病棟に戻ります。 管の影響で、のどの痛み・違和感・声のかすれが出ることがありますが、多くは数日で改善します。 まれに、耳鼻科の対応が必要となるケースもあります。 また、一時的にテープの跡が残ることがあります。 病棟に戻ってからも、のどの痛み、傷の痛み、吐き気、さむけ、しびれなどの症状があれば、病棟スタッフにお知らせください。 症状に応じて適切に対応していきます。 術後の合併症予防手術後も、誤嚥による肺炎や、長期的な麻痺が残ることがあります。 これらを予防するためにも、医師の指示に従い、無理のない範囲でリハビリを行いましょう。 まとめ説明は以上となります。 |